ライフスタイルにやさしく寄り添う家 – REALIZE

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ライフスタイルにやさしく寄り添う家

Place : 佐久市

Family : 夫婦

 国内外のさまざまな街で暮らしてきたご夫妻と2匹の猫たち。長野・佐久でリアライズが手がけた2階建て住宅に出会い、間取りと暖かさに惚れ込んで移住を決めました。「まるで自分たちのために設計されたかのよう」と話すほど肌になじむ空間で、新しい暮らしをスタートしています。

鎌倉から佐久へ移住したご夫妻の住まい。階段とつながった2階のセカンドリビングと、その隣に続く、壁でプライバシーが守られたベランダが気に入ったそう。 

レッドシダー材とグレーのサイディングのツートン仕上げの外観が印象的。設計施工は軽井沢を拠点とするリアライズ。

空の広さに驚いた
佐久で出会った住まい

 ベルリン、東京、鎌倉。これまで海を越えてさまざまな街で暮らしてきたご夫妻と2匹の猫は、この夏から長野・佐久での暮らしをスタートしました。  仕事はフルリモートのため、月に数回東京のオフィスへ出勤できればどこに住んでもOK。都会暮らしが長かった二人の移住先の条件は「戸建てでゆったり暮らせること、標高が高く涼しいこと、山が近くて人混みが少ないこと」でした。候補になったのが、以前旅をした長野県。生活インフラが整い、東京にも新幹線でアクセスしやすいことから佐久に絞って探し始めました。

まるで親友同士のように仲の良いご夫妻。セカンドリビングには鮮やかなソファとグラフィカルなラグをセレクト。

移住に合わせてレコードプレーヤーを購入。陶器の手のオブジェはドイツで買ったヴィンテージ品。

 「内見で初めて佐久に来た時、山がきれいで空が広くて驚きました。東京でも鎌倉でも、こんなに広い空を見たことがなかった。なんだか空気が軽いと感じたことも覚えています」(妻のEさん)
 当初は賃貸住宅を考えていましたが、リアライズが建設していたこの建売住宅を不動産サイトで見つけ、興味をもったご夫妻。内見に訪れると、住宅地にありながら目の前には季節で色を変える水田が広がり、遠くに山並みを望める美しい場所でした。何より二人暮らしにちょうどよい広さと一般的な建売住宅に見られないユニークな間取りに惹かれ、購入を決めました。

広々と設計されたリビング&ダイニングキッチンは、場所ごとに気分を変えて過ごせる。引き戸の奥は和室。

空間にアクセントを添える黒のキッチン。格子のガラス戸の奥が大容量のパントリー。

コーヒーを淹れるのはDさんの担当。キッチン家電も黒で統一。

「まるで私たちのための間取り?」
間取りと暖かさで即決

 住まいの南側は眺望が広がるものの道路に面し、他の三方も隣家に囲まれていることから視線対策は必須でした。そこで1階のリビングは庭に植えたモミジやカツラで目隠しし、ダイニングキッチンはあえて窓をコンパクトに。そして2階には、壁で囲んだ約6畳の広いベランダが。光と風を感じつつ視線を気にせず過ごせる上、ミニキッチンのあるホールとつながっているためBBQにも活躍します。このホールにはソファやレコードプレーヤーを置き、セカンドリビングとして愛用しているそう。
 「間取りを見て、このセカンドリビングがとても気に入りました。2つの個室の真ん中にあるので、日中はそれぞれの部屋で仕事や作業をして、ひと段落したらセカンドリビングに集まってレコードを聴いたりお茶を飲んだりしています」(Eさん)

ソファは二人並んでゲームを楽しむ場所。リビング正面が玄関、右奥が水周りと階段に続く。

ドイツで譲り受けた元保護猫のパウリーナ。日当たりのいい場所がお気に入り。

キッチンの通路は二人がすれ違えるゆとりの広さ。テーブルの花は、妻のEさんが近くの直売所で購入したもの。

 環境を読み解き、暮らし方を提案するユニークな間取りはリアライズが得意とするところ。住宅街で目を引くレッドシダー材とグレーのサイディングを組み合わせた個性的な外観には「同じ外観の家はつくらない」という同社の思いが表れています。さらに階段や廊下、洗面スペースといった毎日使う場所を広く設計する細やかな気配りも、住み心地を高めています。
 そして購入の決め手となったのが住まいの暖かさ。内見したのはまだ寒い3月でしたが「一歩入ると暖かくて、窓が大きくて開放的。『ここに住みたい』と一目で直感しました」とご夫妻。高い断熱性と伸びやかな空間を両立させた住まいは、床下エアコンによる全館空調で2階まで心地良い温度に保たれています。「猛暑だったこの夏も、鎌倉よりずっと涼しかったです。家から花火が見えたのも思い出ですね」

自分のデスクで、趣味の編み物に集中する妻のEさん。洋服もデザインから起こして編み上げるほどの腕前。

料理が趣味の夫のDさん。なんとチーズも自家製で、水分を絞るための道具も手づくりするほど。

こちらもお手製のサワーブレッド。ドイツでよく食べていた味を再現したそう。

長野で知った休日の過ごし方。
趣味に没頭する時間も大切に

 個室が並ぶ2階は、二人が思い思いに過ごす場所。Eさんの趣味は編み物で、小物から洋服に至るまでその腕前はプロ級。山並みを見渡す窓の前で編むのが日課なのだそう。一方のDさんの趣味は料理とお菓子づくり。アイランド型カウンターを中心とした明るいキッチンは、Dさんが家で一番好きな場所です。パンやケーキ、さらに自家製チーズまで、本格料理の数々を楽しんでいます。「広さがちょうどよく収納も多いので、料理道具や調理家電を見せずにしまっておけるのが気に入っています」
 人混みが苦手な二人ですが、長野は渋滞や混雑が少ないため、ドライブに出かけることが増えました。「早起きした休日は軽井沢まで車を30分走らせて焼きたてのパンを買って、家でゆっくり朝ごはん。近くのスーパー、ツルヤで買い物する時間も好きです。季節の野菜が新鮮で大きいし、オリジナル商品の牛乳もおいしくて」
 もちろん、環境の変化によるデメリットもありました。電車の本数が少ないこと、外食の選択肢が少ないこと、夏は庭の草刈りをこまめにしなければいけないこと、虫やコウモリ(!)が室内やベランダに入ってくること。「それでも自然は美しいし、おいしいお店を見つけたら嬉しい。買い物もオンラインで不自由はありません。自分がどんな暮らしを送りたいのか、大切にしたいものは何か、移住前にしっかり考えるのがいいと思います」とDさんは話します。

Dさんはエンジニア。日常の仕事はフルリモートで行っている。

「鎌倉のマンションでは音楽を流すとご近所迷惑かなと思ったけれど、ここなら存分に楽しめて嬉しい」とご夫妻。

 暮らし始めてわずか数カ月ですが、「ずっとここに住みたいと思っています」と笑うご夫妻。大きな理由が、「まるで私たちのために建ててくれたように感じる」というこの住まいの居心地の良さ。趣味の道具やこだわりのインテリアから、暮らしを楽しんでいることが伝わってきます。

間もなく、移住後初めての秋の到来です。「紅葉が待ち遠しいし、涼しくなったらもっとベランダで過ごしたい。その先の冬も楽しみなんですよ。もちろん寒いとは思うけど(笑)」。初めての連続の長野での暮らしを、自然体で楽しんでいます。

南側外観。庭には紅葉するモミジとカツラが植えられていて、季節を伝えると共に室内への目隠しにもなっている。

著作権について
このページに記載されている記事本文、写真等は「moves.」VOL.4より転載しています。

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