Place : 軽井沢町
Family : 夫婦
歴史ある軽井沢の風土に寄り添い、
穏やかで自由なライフスタイルを提案する
リアライズの住宅「Birdwell Karuizawa Homes」。
20年にわたり軽井沢で住まいづくりに携わる経験を元に、
大自然の中で心も体ものびやかに過ごすこと、
モダンに美しく暮らすことを提案します。
軽井沢に移住しリアライズの家に魅せられたご夫妻は、
昨秋、同社が手がけた新たな住まいへ住み替えを決断。
軽井沢暮らしの第2章を紡ぎ始めています。
夕闇に溶けていく木々の奥で、温かな光に包まれる住まい。背後の浅間山のシルエットに沿う片流れ屋根、ライトアップされたレッドシダーとタイルがクラシックホテルを思わせます。「このファサードに一目ぼれしました」と微笑むオーナーご夫妻。昨秋、軽井沢の住宅と別荘に特化し、自然と調和する上質な建築を手がけるリアライズの住宅を購入しました。軽井沢の建築条例に沿いながらモダンな魅力を放つ外観デザインは、同社の特徴の一つです。
2022年に鎌倉から軽井沢へ移住したオーナーご夫妻。実は、最初に購入した家もリアライズの設計でした。その時も外観に心を惹かれたことがきっかけだったそう。「最初の家は軽井沢の住宅街にあり、こことはまったく違うロケーション。スクエアのモダンなデザインに惹かれました」。一軒ごとに異なる個性を豊かに表現する外観には、同社代表を務める篠原幹雄さんのこだわりが表れています。「建築 の美しさや素材の質感の良さだけでなく、暮らしてみると高い断熱性や間取りの使いやすさも実感して。一から建てる注文住宅ではなく、プロの視点でつくられた建売住宅を選んで良かったと思います」とご夫妻は振り返ります。
「軽井沢に慣れたら、いつかは森暮らしを」と考えていたご夫妻。移住から2年が経った頃、自然豊かな千ヶ滝エリアにリアライズが建売住宅として建設していたこの家に惚れ込み、住み替えを決断しました。内装の完成前に購入を決めたことが、同社への信頼の厚さを物語ります。
森を眺めて料理ができるキッチン。マットな黒い天板に合わせて家電も黒で統一。ご主人がマシンで淹れる特製コーヒーは奥様のお気に入り。奥様が選んだ家具はヴィンテージをテーマにレザーと古材を基調に。
敷地はかつて林だった場所。既存の木を極力残し、夫妻の希望でシラカバやアジサイを新たに植えました。アプローチには天然石をダイナミックに積み重ね、軽井沢らしい上質な外構に仕上げています。そして室内に入ると、ゆったりとした吹き抜けのリビングとダイニング、大きな窓の外には庭と借景の森。天井を高く設計し、開放感や自然との一体感をもたらすのがリアライズの設計の特長です。階段を上がると、吹き抜けを見下ろすセカンドリビング。「夜はここに座ってお酒を楽しむ時間が好き」とご主人。過ごし方を限定しない空間が、贅沢な感覚をもたらします。廊下は標準寸法より約20㎝ワイドに設計してゆとりある印象に。こうした細やかな工夫が、ほどよい非日常感をもたらしているのです。
屋外で過ごす時間も軽井沢で暮らす醍醐味の一つ。リビングの南側には奥行き約3mと部屋のように広いデッキテラスが設けられ、ここでコーヒーを楽しむことも。屋根のあるアウトドア空間には、雨や霧が多い軽井沢の風土と付き合いながら豊かな時間を過ごしてほしいという同社の想いが表れています。注目すべきは、敷地の高低差を生かして前面道路から見えにくい設計としたこと。「アウトドア空間は外に見せるものではなく、プライベートで楽しむもの。外から見えにくい配置や壁で囲むことを常に考えます」と篠原さんは話します。「最初に暮らした住まいにも屋根付きのアウトド アリビングがあって、友人とお茶会を楽しみました。このテラスではBBQも楽しんでみたいですね」とご夫妻。
住まいに合わせて奥様が購入したソファは、空間ボリュームにぴったり。ペンダントライトはリアライズがセレクト。森に囲まれ、外からの視線が気にならないからこそ「窓にはシアーカーテンだけで十分」とご夫妻。
写真は軽井沢で最初に暮らしたリアライズの建売住宅。住宅に囲まれた立地のためリビングは視線が気にならない2階に。窓からは山並みを眺められる。夫妻は軽井沢で念願の庭づくりをスタート。DIYでつくった小径を歩きながら季節の草花を愛でる。
毎朝家族が集うキッチンは、朝日が差し込む東側に。ゲストを招くことが多い軽井沢のライフスタイルに合わせて、大勢で料理ができるアイランドキッチンを選びました。庭はダイニングテーブルから一番きれいに見えるようデザインされ、夜にライトアップされた庭を眺めながらワインを楽しむひとときは、夫妻にとって至福の時間です。
別荘のような非日常感を醸し出しているのが、豊かな素材使い。モダンなデザインに木の温もりをミックスすることで、別荘のような空気感を生み出しています。例えばリビングの壁は一面が天然石調、もう一面は上質な大判サイズと個性豊かなタイルで大胆に貼り分け、上質な雰囲気に。黒いセラミック天板のキッチンの背面には白いタイルを選び、モノトーンで仕上げました。タイルはクラシカルな馬目地ではなく芋目地に貼ることで、モダンな印象を与えます。「内装はすべてリアライズにお任せしました。空間が素敵なので、家具選びも楽しかったです」と奥様。上質な素材を使いながらもキッチンやバスルームには既製品を活用し、コストバランスをとっています。
屋根の傾斜が現れた吹き抜けのリビング。天然石調のタイルがアクセントウォールに。2階はセカンドリビング。
キッチンはモノトーンで統一し、タイルは目地が縦横一直線に通る、モダンな芋目地貼りに。
2階のセカンドリビングの窓辺は、森と山を見下ろす心地よい場所。 D_アートを愛するご夫妻。玄関には知人作家の作品をディスプレイ。
アートを愛するご夫妻。玄関には知人作家の作品をディスプレイ。 E_室内からの眺めを遮らないように、テラスにはあえてアウトドア家具を置かずに。今後は焚き火台の導入を検討中。
標高1100mの千ヶ滝エリアは以前の住まいより標高が高く、気温も低めです。ところが「むしろ以前の家より暖かい。驚きました」とご主人。軽井沢の気候を熟知し断熱技術を有するリアライズが、さらに技術をアップデートしていることが分かります。真冬も床暖房のみで暖かく、エアコン特有の乾燥がないため快適。夏は深い軒で日差しを遮り、窓を開ければ風が通る設計に。屋根には太陽光パネルを搭載し、創エネルギーにより環境負荷を抑えています。 美しい暮らしを陰で支えるのが充実した収納です。パントリーはもちろん、森暮らしに欠かせない雪かきや芝刈り機を隠しておける屋外収納と玄関収納も完備し、見えない部分にまで細かな工夫がなされています。引き渡し後もお客様の暮らしをヒアリングし、設計に生かすことで常に暮らしやすさをアップデートしているのです。
「毎日、別荘で過ごしている気分です。移住前はレストランに出かけることも好きでしたが、今は家で過ごす時間が一番。スーパーで手に入る食材もとてもおいしいんですよね。意外だったのは、以前住んでいた鎌倉よりもおいしい魚が手に入ること(笑)」とご夫妻。リアライズの設計の根底にある「暮らしが楽しくなるように」という想いが、形になった住まいです。
室内からの眺めを遮らないように、テラスにはあえてアウトドア家具を置かずに。今後は焚き火台の導入を検討中。
森の木々が描き出すシルエットが自然の美しさを教えてくれる。
ダイニングは庭を眺める特等席。ライトアップされた夕暮れも美しい。
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このページに記載されている記事本文、写真等は「住まいnet信州」VOL.44より転載しています。